アジア学院西日本研修旅行

2014.11.25 Tuesday

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    アジア学院(ARI)の学生が農園に来てくれました。

    15カ国総勢30名。普段は静かな私たちの畑が一気にアジア学院の雰囲気に。


    学生たちは西日本研修旅行と呼ばれる研修旅行の途中で、ここ御嵩に寄ってくれました。


    大阪では日雇い労働者やホームレスの問題を、水俣では公害によって引き起こされた水俣病を、広島では平和学習を、といった具合に、西日本を中心に巡って学びます。
     

    アジア、アフリカからの学生は、日本って先進的で、ハイテクな国だと思ってやって来るわけです。自分たちの国も、いつか日本のようになりたい、と。
     

    でも、日本って何にも問題ないの?

    「先進国日本」のいわば「負」の部分にフォーカスを当てた、そんな学びの場がこの西日本研修旅行なのです。


    その旅の途中、学生たちと同年代の農家たちと想いをシェア出来る場を設けたい。そんな職員の想いから、今回の企画が実現しました。


    一通り農場の説明と圃場の見学をしてから、若手農家との交流という意味で、岡崎から、白川町から、郡上から、恵那から、普段私たちがお世話になっている同年代の有機農家さんに集まってもらい、オープンディスカッションの場も設けました。
     

    いろいろ興味深いやり取りがあったけれど、インドの学生からこんな質問がありました。
    「私たちは貧困に直面しています。あなたたちは有機農業で世界を養えると思いますか?」

     

    それに対して、恵那で平飼い養鶏をやっている三浦さんがこう答えてくれました。

    「有機農業で世界の人々の胃袋を満たすことは難しいかもしれない。でも、有機農業は思考を変えることが出来ると思う」
     

    そう、有機農業って、思考を、価値観を変え得るものだと思うんです。
    ただ単に農薬や化学肥料を使わないことじゃない。

     

    学生から見たら、日本で、農村で、若い人たちが農業をやっていること自体不思議でしょうがないんじゃないかと思います。しかもそんな非効率なやり方で。なんでそんなことやってるの?それで本当に家族を養えるの?って。(日本でもそう思われていることが多いけど
     

    でも敢えてこの生き方を選択したい。非効率だって言われてもいい。
    何に価値を置いて生きていくのか。それが一番要になるところだと思うのです。

     

    経済成長と効率ばかり追い求めてきた社会の在り方で本当に良かったの?
    20年後、30年後の世界はどうなってて欲しいんだろう?
    そのために一番大切にしなきゃいけないものは?

     

    それを突き詰めて考えて行くと、貧困にも、紛争にも、環境問題にも繋がっていくんです。
     

    そんなことも含めて学生とシェア出来ていたら良いなと思います。学生たちは何を感じてくれただろう。
    もっとも、私たちの方が学生から学ぶことが多いのですが。

     

    ARIのみなさん、いつも支えになってくれる農家の皆さん、ありがとうございました!

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