おばあちゃんありがとう

2012.10.18 Thursday

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    先日、 おばあちゃんが85歳で亡くなりました。
    本当に小さい頃からよくしてくれたおばあちゃん。この文章を書いている今でも涙が出そうですが、本当におばあちゃんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
     
    おばあちゃんの口癖は「美味しく食べられるってことは、本当に幸せなことだね」でした。家族みんなでご飯を食べていると、必ずと言っていいほど出てくるこの言葉。小さい頃から聞き慣れた言葉を、いま一度よく噛み締めたいと思います。
     
    最期は寝たきりで、食べものも喉を通らなくなってしまったおばあちゃん。料理研究家の辰巳佳子さんの本を読んで、「そうだ、スープなら」と思い立ち、ゆっくりと時間を掛けて滋養の詰まった玄米と野菜のスープ作り、送ったりもしました。
    当たり前に食べられることのありがたさ、家族みんなで食卓を囲んで「おいしいね」と言って食べることの大切さ、食べ物に感謝して食べることの大切さ。おばあちゃんはそういったことを私に教えてくれたのだと思います。
     
    おばあちゃんは煮物とおやきを作る名人でした。よく味がしみ込んだ大根や人参、こんにゃく、ちくわの煮物は、「えびす講」と呼ばれる祭事の時にお赤飯やけんちん汁と並んで必ず出てくるおばあちゃんの定番でした。小さい頃からおやつとしてよく食べていたごはんのおやきは、ごはんと小麦粉、卵、季節の野菜を混ぜたものを平たく円形に丸めてフライパンでこんがり焼き、醤油で両面を浸して食べるというシンプルなもの。台所にいたおばあちゃんが食べなさい食べなさい、と言ってたくさん渡してくれたのを思い出します。美味しくてついつい手が出てしまい、食べ過ぎて夕飯があまり入らなくなってしまった記憶も。ずっと忘れられない、大切な思い出の味です。何度作ってもおばあちゃんのような味には近づけないけれども、ずっと作り続けていきたいし、家族にも伝えていきたい。
     
    食べものの記憶って、舌が、心が、ずっと覚えているものだと思います。
    思い出しては心がふと温かくなるような。そんな記憶をずっと大切にしていきたい。
    おばあちゃん本当にありがとう。安らかに眠って下さい。
    (かおり)
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