ながたに農園ブログ
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怒ってます、心から。
福島第一・第二原子力発電所の事故を受け、ながたに農園も放射能測定検査を実施しました。
その検査は自主的なものであり、誰の指示を受けたというものでもありません。
当然検査費用は自腹です。これはうちにとって損失です。
そこで東京電力さんに対して検査費用の賠償請求をしました。

結論から述べると、先方は「支払いません」と言ってきました。


東京電力さんの言い分は下記の通りです(以下原文通り)

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補償金(本賠償)のご請求に関するお知らせ

 弊社原子力発電所の事故により、大変なご迷惑とご不安をおかけしておりますことを心からお詫び申し上げます。
 さて、ご提出いただきました補償金(本賠償)のご請求につきましては、原子力損害賠償紛争審査会における「東京電力株式会社福島第一、第二原子力発電所事故にのる原子力損害の範囲の判定等に関する中間指針」を踏まえ、確認させていただきました結果、誠に申し訳ございませんが、補償金をお支払いさせていただくことができないという結論になりました。
 何卒、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
 なお、今回の補償金をお支払いさせていただくことが出来ない理由は別紙のとおりとなっております。 以上。


<別紙>

 今回のご請求につきましては、①馬糞堆肥(岐阜県御嵩町において1年間野積み)の今後の農業目的使用の安全性判断を行うための放射能分析費用、②今後の野菜栽培自体の安全性判断を行うための小松菜(岐阜県御嵩町において栽培)の放射能分析費用、③ ①②に要した追加的費用 についてのご請求でございました。
 そこで本件につきまして検討させていただきました結果、これらは政府や岐阜県による指示・規制の対象ではないため、農林漁業者その他の事業者が負担を余儀なくされた検査費用とはいえないと判断いたしました。
 したがって、賠償金をお支払いさせていただくことができないとの結論に至りましたので、ご理解を賜りますようお願い致します。

以上、ご回答申し上げます。

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全く納得できません。





「負担を余儀なくされた検査費用とはいえない」?



そんな馬鹿な。

この事故さえなければ、こんな検査なんて必要なかったんです。

食べてくれる人に安心して食べてもらえる野菜を届けることが生産者の務めだと考えています。
だから化学合成された農薬も肥料も使用せずに畑仕事に打ち込んで来たのに…この事故は農園の理念の根幹が揺るがす出来事でした。

遠ければ安全なのか?
岐阜のお隣の愛知や長野では土壌や作物の汚染も発見され、そうではないこともわかっていましたから「安全ですか?」と問われても「うちは安全です」と言い切ることは出来ませんでした。
これはわたしたちにとって本当に大きなことです。

今、農園の作物は安全なのか。もしくはそうではないのか。
その答えが自分では出せない。
ならば検査するしかありません。

しかしその確認のための検査に対して


「負担を余儀なくされた検査費用とはいえない」?


なぜ?

そしてそれは事故を起こした側が口にする言葉なのか?
「大変なご迷惑と心配を」かけているのではないのか?

彼らの理屈は、隣の家にゴミをぶちまけて非を認めて謝るだけで片付けもしないし、そのための費用も出しませんと言っているようなものです。
それを了承?理解?出来るわけがありません。



早速不服を申し立てるためにその文章に書いてある電話番号に電話しました。

こちらの主張は前述の通りです。
それに対する回答は



「あくまで政府の指針に則って対処している。だから支払えない」



この一点張り。

怒りが込み上げました。
怒りのあまり意識が一瞬ふっと飛んだような感覚を覚えました。



事故から1年強、どれだけわたしたちが悩んで来たか。

農業が続けられるのかどうかもそう、市場に出回っている「食」の安全もそう。
実害を受けた仲間もいます。
放射能に対する考え方について夫婦でケンカにもなりました。

そんな想いが電話の窓口で遮られ、そこから先に進めない。
とても冷静ではいられませんでした。



「政府や岐阜県による指示・規制の対象ではない」



だから何だ。

他者に判断を任せるだけなのか。

そこには自分たちの意志など存在しないのか。

要は償う気があるのかないのか、そこじゃないんでしょうか。




この文章を読んでいるみなさんの中には「なんでそんな離れた場所なのにそこまでピリピリしているんだ」と思われる方もいるかもしれません。
「福島の人々はもっと苦しんでいるのにそんな小額で…」
と思われる方もいるかもしれません。



でもわたしは怒ります。

これはお金の問題ではありません。
私たち自身を、そして次の世代を守るために必要なことだと思うのです。
黙っていたって好き勝手やられるだけで何も変わりません。
このやりとりはむしろ、”声を上げるための材料”だと考えています。

福島の事故の処理、被災者の救済はまだ全く解決の目処は立っていません。
それなのに政府は大飯原発の再稼働に躍起、東京電力も柏崎刈羽原発を再稼働させる計画を立てています。


ながたに農園としては「絶対に反対」です。


今回のやりとりで、もし事故が起きたところで原発を所有している企業も、国も、わたしたちを”くまなく”助けることが出来ないことがよくわかりました。
だったら自分の身は自分で守らざるを得ません。


わたしは福島から遠い岐阜、もしくは別の遠隔地からも声を上げていことが大事だと思っています。
こんな遠くにも被害を心配している人間がいるのだということを知らしめなければならないと思うのです。

わたしひとりの出来ることなんてたかがしれています。
政府や東京電力のお偉いさんたちはきっと”数字”を見て”大局的に”物事を捉え、考え、対処しているのでしょう。
窓口の担当者の方は「この電話の内容は上に報告し、今後の参考にさせたいただく」というようなことを仰っていました。
報告はきっとされるでしょう。
しかしその報告にはわたしの”想い”は加味されず、事実だけが淡々と処理されることになると思います。
だったらせめて、数字として、電話の件数”+1件”とカウントされたいと思います。

わたしは決して泣き寝入りはしません。
そして諦めません。
こんな自体を2度と起こさないためにも。

みなさんはどう考えますか?
| nagatanifarm | 12:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
はるいろ
 春です。
とはいえ、まだまだ寒い私たちの地域。
連日零度を下回り、今朝は庭にうっすら雪が!
4月だというのに、この寒さで梅もまだ満開ではありません。

でも、畑を歩いていると、あちらこちらに春の色が。
たんぽぽの黄色やイヌフグリのやさしい青、オドリコ草の淡いピンク。
着実に春はやって来ているなぁと実感します。


小松菜の菜の花。寒さで成長は遅いけれど、甘くておいしい。
最近わが家の食卓にはこればかり上っているような。笑


にんにく。春になってぐんと大きくなりました。


自家採種した玉ねぎ。


植え替えしたレタスたち。
大きくなるにつれて、それぞれの個性がはっきりしてきました。


全国的にも今年は寒さの厳しい冬でした。温暖化の影響で、気候が極端になっていることが大きく関係しているようです。

先日の嵐のような天気といい、この季節には考えられないような大雨といい…。
「何かへんだぞ」というのは、多くの人が感じているところだと思います。

そんな不安定な天候の中でも、なんとか芽を出して根を張ろうとしている野菜たちを見ると、芽が出たことにほっとすると同時に、大事に大事に育てていきたいと思うのです。

年々「春らしい」とか「秋らしい」と感じられる時期が短くなっているような気がします。寒かったと思えば、急に真夏日。極端な天候、急激な温度変化は植物にとっては大変なことです。もちろん人間にとっても。春や秋が将来的になくなるのではないか、といっている学者もいます。

畑にいると、自然がいろいろなサインを送ってきてくれているような気がします。
野菜を食べてくださっている方にも、ただ野菜をお届けするだけではなく、畑から見える環境の変化やを四季を味わう大切さをお伝えしていきたいですね。



| nagatanifarm | 14:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会の報告とお礼
だいぶ遅くなってしまいましたが、去る3/3(土)に催された「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映会についての報告をさせていただきます。


結果から報告すると、「大成功!」と言える内容だったと思います。

上映日の1週間ぐらい前まではチケット販売数が予定までまったく届いておらず、みんなで「ヤバいね!」と危機感を募らせていました。
しかしその後続々と予約が入るようになり、結局当日は400人もの方に来場していただくことができました!
目標を大きく上回る数字であり、運営側のわたしたちがびっくりするほどでした。
みなさんの関心の高さの現れですね。


監督の鎌仲さんのお話も大変興味深いものでした。
やはり来場者のみなさんは原発と放射能への関心が高く、質疑応答の際も盛んに質問者の手が挙がっていました。
わたし自身も原発の危険性を再認識し、心から今すぐ止めたいと思いました。
事故を起こしたら被害を被るのは近隣地域だけに留まらず、日本全国、世界中にも及びます。
さらに核のゴミは劣化ウラン弾となり、打ち込まれた地域の人々は”ヒバクシャ”となって今もその影響に苦しんでいます。
長崎・広島で原爆を投下され被曝国となった日本が、今度は加害者側に立っているのかと思うと、その事実をしっかり認識出来ていなかった自分を恥ずかしく思います。


放射能汚染が怖いのは今だけでなく、わたしたちの子どもや孫の世代にも、さらにその先の世代まで、もの凄い年月で受け継がれていってしまう”負の遺産”であることです。
処理方法もなく、「経済のため」と言って稼働を続けることはまさに自殺行為といえる代物。

元々原発は「生活」を支えることが目的だったはず。
しかし今は「生活」を支えるという目的が、「生活」を支えるための「経済活動」を支えることにすり替わっています。
経済活動は確かに大事ですが、極論を言ってしまえばオプション。
無ければ無いでなんとかなるんです。
それと命を天秤にかけたらどちらが大事なんだろうということを、もっと素直に感じて考える必要があるのではないでしょうか。

食品添加物や農薬、大気や土、水の汚染などの問題は時間をかけて改善していく余裕が(まだ)あります。
しかし原発はそうはいきません。
もしまた福島やどこかで事故を起こせば取り返しがつきません。
数多の要因がありますが、例えば、事故が起きれば対処する作業員が必要です。
ですが彼らには限界があります。
高線量の現場では数分もいることができず、一つのボルトを締めるのにも何人も人手がいるそうです。
そして被曝量が限界に達すればもう作業することができません。
その状態がずーっと続けばどうなるんでしょう。誰が解決してくれるんでしょう?

話がそれてしまいましたが、鎌仲さんのお話を聞いて、原発は「先のこと」がまったく考えられていない「先の無い」ものであると、改めて感じました。


それにしても鎌仲さんはすごい人でした。
なにがすごいって、エネルギーが凄い。
上映日は上映の合間に2回講演をしてくださったのですが、その前日は大阪。
そして上映日の翌々日にはインドで講演と、凄まじい過密スケジュール!
でも疲れた様子は一切見せず、上映に関する改善点を見つければ、あたかもずっとスタッフだったかのようにサクサク実行。
なのに気さく。
みんなに気さくに接してくれました。
ホント、圧倒されます。
なんなんでしょうか、あのエネルギーは。
電気に換算したらかなりのエネルギー量になりそうです(笑)


当日、来場者のみなさんにはアンケートに回答していただきました。
一部を読ませていただきましたが、「勉強になった」「見に来て良かった」など、非常に前向きな意見が多かったようです。
そういう意見をいただくと何か明るい気持ちになります。
良い方向に変わっていくのではないかという可能性を感じました。

ちなみにアンケートはただ今まとめ作業中なので、その作業が終わり次第「エネルギーを考える@ in 多治見」のホームページに掲載する予定です。
みんなボランティアでやっているので、なかなか時間を割くことが難しく時間もかかりそうですが、少し長い目で待っていただければ幸いです。
また改めてご報告したいと思っています。


長くなってしまいましたが、最後にこの場をお借りして上映会に来てくださったみなさん、忙しい中講演をしてくださった鎌仲さん、告知に協力してくださった皆さん、チケットの販売に協力してくださったみなさん、会場のまなびパークのみなさん、そして上映会の運営に参加させてくれたスタッフのみなさんにお礼申し上げます。本当にありがとうございました!

ミツバチスタッフ打ち上げ@永谷家。
皆さんおつかれさまでした&ありがとうございました!

| nagatanifarm | 08:55 | comments(2) | trackbacks(0) |
冷蔵庫やめてみました。
 …こんなことを書くと、なんだか引かれてしまいそうですが(笑)
思い切って冷蔵庫をやめてみました。

うちにはテレビも電子レンジもありませんが、ついに冷蔵庫まで…と実家の母に嘆かれそうです。

冷蔵庫があって当たり前、買って来たものをすぐに入れておけば何となく安心…だったのが、震災以降、よりエネルギーについて考えるようになったこともあって、365日24時間電気がつきっぱなしになっているなんて変だし、もったいない!と思うようになったのです。

特にうちは冬の冷え込みが厳しい地域でもあるので、(というか、家が古いので余計に寒い)これなら少なくとも冬場は冷蔵庫なしでも大丈夫なんじゃないかと、以前から思っていました。

冷蔵庫がないなんてあり得ない!というのはただの思い込みで、やってみたら「なんだ、できるじゃない」ということなんだと思います。だって昔はなかったのですから。冷蔵庫がない時代でも、人々は昔ながらの知恵を活かして、日々工夫しながら生活していたわけです。

我が家の場合、野菜は採りたてのものを使うので、夏場でも冷蔵庫に入れることはありませんが、日光にさらしたり、干し野菜にしたり、漬け物にするなどのちょっとした手間と工夫で、野菜をさらに長持ちさせることができます。お肉にしても、お味噌や醤油に漬込んだり、塩漬けにしたり、乾燥させたりと冷蔵庫がなかった時代の保存方法はたくさんあります。

「冷蔵庫に頼り切った生活で、多くの日本人が食品を腐らせ、『もったいないけど…』と言い訳しながら捨てておる。食料自給率の向上、地球温暖化の防止…言ってることは立派だが、知恵も工夫もない毎日を送り、冷蔵庫に詰め込んだ食料を腐らせているのが現状でしょう」

これは魚柄仁之助さんの著書「冷蔵庫の食品を腐らせない日本人」からの抜粋ですが(魚柄仁之助さんの本は面白くてとっても参考になります。おすすめ!)、便利なものに便りきってしまうのではなく、そこから一歩踏み出して自分で考えて工夫し、食べ物やエネルギーを大切にできるような暮らしがしたい。
我が家の「冷蔵庫なし生活」は始まったばかりですが、少しずつ、楽しみながら(これが大事!)エネルギーシフトしていきたいと思っています。

(かおり)


| nagatanifarm | 17:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
踏み込み温床づくり
 厳しい冷え込みの続く2月。農園では春の準備を進めています。
もうすぐ始まる種まきの準備に欠かせないのが、踏み込み温床作りです。

踏み込み温床とは落ち葉と米ぬか、鶏糞、水を混ぜて踏み固め、発酵した熱を利用して苗を育てるものです。夏野菜の種はある程度の温度がないと発芽しません。電熱線を使うものが一般的のようですが、このやり方なら電気も不要、自然のものだけでできてしまいます。昔の人の知恵は本当にすごい!

裏山から運んだ落ち葉(軽トラック2台分!)を数回に分けて踏み込んでいきます。
稲わらと畳で囲った枠の中に落ち葉を入れ、鶏糞、米ぬかをまき、水を入れては混ぜて踏み込むという作業を10回ほど繰り返します。


外は寒いですが、踏み込み作業のおかげでいつのまにか冷えていた足も温かく、体もほかほかに。冷え性対策にはもってこいです^^


この日はアジア学院つながりの友人、ケイティーが助っ人に来てくれたので、一緒に温床づくり。楽しそうです。

お天気雪?太陽の光が雪に当たって、なんともきれいでした。

(かおり)

| nagatanifarm | 15:05 | comments(0) | trackbacks(0) |
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Material: さくらぽっぷ
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